お知らせ・近況

牛乳、本当に必要?(長文です)

2010年11月 9日


牛乳は身体にいいのか、悪いのか?
仕事の関係で学校給食を卒業以来再び目にするようになって早2年。

1年生から6年生まで、身体の小さい子も大きい子も1本っていうのがまずおかしいと思う。

牛乳のカルシウムは吸収率がいいということで国や栄養士、医師などが牛乳を飲むようにすすめるほど日本ではカルシウム摂取源は牛乳ということが常識となっています。

でも私たち日本人の文化は農耕民族で、牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼという酵素が欧米人に比べ低いのです。一般的に離乳期以降に低下するらしい。。。
牛乳は確かにカルシウムを含んでいるけど、そこに含まれるカルシウムは乳糖と結合して存在しているので、乳糖を「ある程度」しか分解できない日本人は牛乳からカルシウムはほとんど吸収できません。
事実アジア人は"乳糖不対症"の人も多いし。

この地球上には黒人、白人、そして日本人のような黄色人種がいます。
人は、それぞれの地域の気象や採れる食べ物の影響を受けてその地域に対応するように身体を変化させてきました。
それぞれの人種の中で主に乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)を持っているのは寒冷地で動物性食品に頼らざるを得なかったヨーロッパの特定の国の人達とヤギやヒツジの乳製品を主食にしなければ生きて行けなかった乾燥地帯の遊牧民族などごく一部の人達だけです。
アジアやアフリカには米などの穀類やその他、恵まれた食材が豊富にあったため乳児期をすぎるとラクターゼの活性が低くなりデンプン分解酵素のアミラーゼの活性が高くなったのです。黒人、白人、黄色人種と違う肌を持った人達がいるのだから牛乳の乳糖を分解する酵素を持っている人種と持っていない人種がいても当然。

また牛乳は他の問題も抱えています。
牛の穀物飼料のほとんどは遺伝子組み換えです。この遺伝子組み換え飼料で育った牛の肉や牛乳を飲んで育った人間に将来どのような影響があるのか分かっていません。


牛乳大好きな人はたまに飲むのはいいと思います。
でもカルシウム摂取のために飲むのであれば、日本の先人が食べていたものを食べるほうが日本人には合っています。
マクロビオティックでもオススメしているように、カルシウムはひじきやわかめ、切り干し大根や玄米にも含まれています。
またカルシウムの吸収に必要なたんぱく質を大豆から、ビタミンDはしいたけなどの天日乾燥食品に含まれます。

食糧不足の時とは違い、飽食、栄養過剰な現在に牛乳は良いことばかりではないということも考えなければならない時代です。

牛乳は牛の赤ちゃんの飲み物です。

どうか現代栄養学を鵜呑みにすることなく、本当にそれが自然であるのか考えてみて下さい。

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コメント(2)

遺伝子組み換えでない飼料をつかっている
酪農家さんも、いらっしゃいます。
一元的な考えで、特定の物について、
公言なさるのは、あまり拝読していて、いい気がしません。

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