お知らせ・近況

マクロビオティックという生き方

2011年7月19日

最近はマクロビオティックがメディアでも度々取り上げられるようになり、多くのレシピ本も出版されたくさんの人に伝わる機会が増えてとても嬉しく思います。

その反面、食事法の事ばかりが取り上げられ、本質的なところが置き去りにされている部分もあり残念に思う事もあります。

マクロビオティックは本来は柔軟性に富んだ"生き方"であり生命活動を限定してしまうものではありません。

根底には"感謝してよく噛んで腹八分目"という理念があり、これは気持ち次第で何を食べていても出来る事です。しかし私たちは忘れてしまうことがあります。これは言い換えればマクロビオティックだからというわけではなく、私たち人間が、食べ物の命に感謝して食べる事ができれば、必然的に"食べ方"が変わってくると思うのです。
肉を止めればとか、甘いものが止められない。とかそういうことではありません。
健康であれば色々な物を適量いただき、たまには欲求に任せて食べれば良いのです。
私も"またやっちゃった~~"ってこともたまにはありますし、重要なのはただ自分の心(欲)にコントロールされ続ける事のないよう、自分の手綱は自分で持つ事。

マクロビオティックを菜食と理解して、ある日突然変えてしまう事や、ストイックに続ける事での体への負担やストレスによって体調を崩してしまうのであれば本末転倒。それぞれのライフスタイルに合わせて自分の身体の状態を感じながらバランスを取ることが一番だと思います。その結果菜食になる人もいれば、そうでない選択をする人もいます。どちらの道を選んだから正しいというわけでははなく、その道のり(人生)の変化を楽しむ事です。

また現代栄養学や科学が時代と共に変化しているのと同じように、"食べもの"の部分ではマクロビオティックも少しずつ変化しています。それは"土壌"の環境も昔とは変わり、添加物を使った加工食品が増えた事などです。昔とは違う病気も増えています。
私たちを取り巻く環境と、人類のライフスタイルは時代と共に変化しているので、ある程度の知識を持って、柔軟に物事を選びとっていくチカラは必要だと思います。偏ることなく、いろんな考え方を取り入れて自分とは違う意見も尊重していく事。他者を"受け入れる"ことはとても大切な事です。

マクロビオティックの食事法やお手当て法の知識を持っている事は"救急箱"を持っているようなものです。、
もしも自分の体調がよくない時、大切な人がケガした時にこの"救急箱"を使う時がくるかもしれません。

そしてマクロビアンに言いたい事は、
"食べる事ばかりにとらわれず、制限しすぎず、たまにはハメをはずそう!"(笑)

心も身体も健康でいられることが、人生を豊かにそしてハッピーにしてくれるのだと信じています。

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コメント(4)

さすがね。良い事書いてますね〜。
マクロビオティックという楽しい引き出しを一つ知る事ができた私はとても幸せです。
こうして、あなたとも出会えたしね。ありがとう。

こんにちは。

チアキ先生の、おっしゃる通り。


何事も「表裏一体」ですし、「常に時代や社会は変わるもので

ある」ことを知って、他者を批判せず尊重する心を持ってもら

いたいです。きっと優しい心の持ち主になれ、優しさの連鎖が

おこれば自然と平和になると信じてます。

チアキさんは、素敵な人です。

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